リーダーシップ

出典: Kigyowiki

リーダーシップについては、ハーバードビジネススクールの教授陣の最終講を集めた「ハーバードからの贈り物(デイジー・ウェイドマン)」をお勧めします。一読の価値があります。


(2008.10.11追記) また、「経営産業心理学パースペクティブ」(斉藤勇・藤森立男編)より、「リーダーに必要な力」(第2章:湯田彰夫)が書かれています。こちらも紹介します。


目次

トーマス・J・デロング「ラシュモア山での問い」

今一度、成功という言葉の意味を考え直してほしい。高い山の上に巨大な顔が刻まれなくても、リーダーになることはできる。成功したかどうかの尺度を、いかに履歴書を磨き上げるかではなく、あなたが周囲の人々にどんな影響を与え、その人の生活にどんな変化をもたらしたかに置くことだ。成功という名の勲章に振り回されるのをやめ、あくまでも謙虚なリーダーでありつづけてほしい。

トーマス・K・マックロウ「黒か白か」

リーダーとして人を率いる立場にある人間には、自分のルーツ、そして自分の考え方のルーツがどこにあるかを理解することは欠かせない。人間は、時代や文化的・社会的背景、両親、そして偏見といったさまざまな要素の産物だ。今後生きていくうえで最善の判断を下すためには、そうした過去の要素ひとつひとつがどのように今の自分の考え方を形づくったかを知らなければならない。キャリアを追求していくためには、自分の考え方がどのように形成されたかを理解することが必須なのである。

哲学者のキルケゴールが言ったように、人間は過去を振り返ることによってしか自分の人生を理解することはできない。だが、人生は常に前向きに進んでいる。過去を理解しなければ、将来を十全に生きることはできない。

たった一つの見方で世界をとらえることに安住しないでほしい。物事を黒か白かで見るレンズは捨てよう。自分の過去を見つめ、今までの歩みをふり返り、自分の考え方はどこからきたのかを理解することだ。黒と白の間にもさまざまな色があることに気づき、それを理解すること。それこそが、的確な判断をもたらすのだ。

スティーヴン・P・カウフマン「まずい食事と真実」

私がのちにCEOになったとき、友人はこうみごとに言ってのけたものだ。「スティーヴ、もう二度と手に入れられないものが二つあるよ - まずい食事と真実だ」

キム・B・クラーク「自分を見失わないで」

人間は誰しも、自分なりのよりどころを持っているはずだ。それは必ずしも両親の教えではないかもしれない。恩師や友人のアドバイスかもしれないし、自分自身の価値観や信念かもしれない。あなたが将来どこにいて、どんな組織で働こうと、あなたの周囲の人びとが「われわれはいったい誰を信頼できるのか?」と自問するとき、その答えは「あなた」であってほしい。

190ページで、さっと読めてしまう本です。「ラシュモア山での問い」は、旅行の自分の娘に何気なく聞かれた「パパは誰かの生活を変えたことある?」という質問が、人生を通じての問いかけとなったというエピソードを紹介しています。これは考えさせられましたね。



フレンチとレイブン「リーダーに必要な力」

リーダーは集団の目標を達成するために、部下に対してさまざまな働きかけをすることは先に述べたが、こうした働きかけが成功するかどうかは、リーダーの持っている「力」によって左右される。フレンチとレイブンは、この力のことを社会的勢力と呼び、次のように説明している。

リーダーはこれらの社会的勢力を積極的に活用しなければならない。

報酬勢力

リーダーが部下に対して昇進・昇級・やりがいのある仕事などの報酬を与えることができるという部下の認知に基づいて成立する勢力。

強制勢力

部下がリーダーの意向に反したり、さからったりした場合に、部下を役職から外したり、仕事を取り上げたりするといった罰を与えることができるという部下の認知にもとづいて成立する勢力。

正当勢力

リーダーは部下に対して命令や指示を与える正当な権利があるという部下の認知にもとづいて成立する勢力。

専門勢力

リーダーがある仕事の領域において専門的な知識や技能をもっているという部下の認知にもとづいて成立する勢力。

準拠勢力

部下がリーダーを尊敬したり、強い魅力を感じたり、リーダーのようになりたいと同一視することによって成立する勢力。